慶應義塾大学SFC、坂井直樹研究会と同キャンパスにある、清水浩研究会が、いすゞ自動車と東芝、ブリヂストンなど13社と連携して開発してきたEVバスの試作車が完成し、神奈川県庁でお披露目された。2004年に清水研究会が製作した当時世界最速のEV「Eliica」の八輪駆動技術を応用し、2009年から神奈川県の支援を受けて開発が進められていた。インホイールモーターを採用し、リチウムイオンバッテリーや制御部などをすべて床下に収めることにより、地上からわずか27センチでの車内フルフラット化を実現した、定員49人の大型バス。
上は開発初期に描かれたもの。 一回の充電で121キロ走行可能で、これは従来の内燃機関による路線バスの標準的な航続距離と同等。1キロの走行にかかるコストは、従来車38円に対して8円と大幅な削減を実現した。清水教授は「エネルギー消費をディーゼルバスの4分の1にできる。夜間充電で1日走行が可能」「使い勝手がよく、環境に優しくてエネルギーの問題も解決するバスが、モーターや車体などをつくる日本の技術の集大成で出来上がった」「これからも研究開発を進め、大量に普及する時代が来るよう願っている」と語った。実用化を目指し、公道での実証実験がおこなわれる。
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