ソフトバンクの孫正義社長が、昨日20日午後に、民主党議員で構成される、東日本大震災復興ビジョン検討チームの会合でおこなった講演の中で表明した「自然エネルギー財団」。脱原発をめざし、科学者や技術者など専門家たち100人を集め、原発の代わりとなりうる、太陽光発電をはじめとする自然エネルギーでの発電の普及促進を、政府へ提言していくという。
太陽光、太陽熱、風力、地熱、バイオマス、海洋発電などの研究に取り組む、世界中の科学者や企業の研究成果の収集と発信もおこなう。孫さんは社長ではなく個人として、10億を財団運営のために拠出する予定。
震災の被災地域の復興計画の一つの例として、太陽光や風力など自然による発電設備を大々的に整備した地域「東日本ソーラーベルト」をつくる構想も提案した。
以下は孫氏の講演を筆者が書き起こしたもの。
「〜〜。 一国民として責任の一端を担う。ソフトバンクではなく、私個人が寄付をします。既に個人的に寄付、被災地の方々への救済のための100億とは別枠で、外枠で新たに今日はじめて、私は腹を括って「自然エネルギー財団」というものを今年設立すると。そこに私が寄付をすると。世界の英知、世界のトップ100人のサイエンティストを日本に呼んできて、その方々に研究成果を発表していただいたり、政策提言を日本に対しておこなっていただいたり、ということをおこないたい、と思います。それはもうほんの一部、みなさんの議論のきっかけになればという程度でございますけれども、ただ闇雲に原発に反対だ、今日すぐにやめろということではなくて、現実的な、代わりのソリューションを、代わりの代替手段のエネルギーの議論を、ぜひみなさんに日本をひっぱるリーダーとして、やっていただきたいと、その一助を担えればということでございます。 〜〜 そのドロドロになった土地に、東日本ソーラーベルト、どうせ何兆円もかけるなら未来のエネルギー、しかもただでさえ新規につくる原発は難しいご時世ですよ。そうすれば代わりのエネルギーをつくらなければならないので、たとえば政府が主導して、東日本ソーラーベルトだと、ソーラーベルトにはついでに風もくると、というような港ですね。風の港であり、太陽の港であり、というようなことをドカッと大規模にやったらどうかと、それは雇用を大幅によぶことにもなると。被災者の皆様に雇用を一気に提供できる。10年間種の植えられない土地に、もう一回そこで埋めましょうって塩抜きって大変ですよね。そのみなさんに、もし希望する方があれば、こういう復興プロジェクトに雇用を大量に提供すると。日本のメーカーが世界にたたかえなくなっていますが、日本のメーカーは世界に冠たる、元々世界一のソーラーとかのテクノロジーを持っている、彼らが輸出国として、世界最大のソーラーベルトをつくろうと。そうすると21世紀が単に沈むのではなくて、もう一度日は昇る、という希望溢れるビジョンを出すべきではないか。 〜〜」
講演のスライドショーをここから見ることができる。
http://minnade-ganbaro.jp/res/presentation/2011/0420.pdf
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