2011年5月28日土曜日

自動車は、発明されてから100年も経つが、いまも車輪が4つ、ワイパーがあり、エンジンの動力をディファレンシャル・ギヤを経てタイヤにを伝える方式など根本的なアーキテクトは大して変わっていない。

しかし、今回まったく新しい考え方で作られた動く「ハルキゲニア01」のコンセプトモデルが2003年11月25日、発表された。もう8年も前とは思えないコンセプトの鮮度を感じる。僕の尊敬する山中俊治さんがパッケージデザインのみのカーデザインではなく、「自動車技術」に「ロボット技術」を融合し、まったく新しいコンセプトの自動車のエンジニアリングとデザインを提案している。僕は、このクルマがいつか製品化されることを心から楽しみにしている。
放射状に配置された八本脚のホイールが独立しており。各ホイールには、4つのモーター、各関節の角度センサー、傾斜センサー、および制御用CPUが搭載され、一つのホイールが独立したロボットになっている。それらの構造が、8本の足で自由自在な機動性を持つ。1本1本のホイール(足)が独自に動くことで段差のある場所や登坂時でも床をフラットに保ったまま移動することができる。

また、その場で回転したり、車体の向きを変えずに自由な方向へ移動できる。必要に応じてそれぞれのホイールは持ち上げられ、急速な方向転換も可能だ。逆にホイールによって床の傾きを制御することもできる。「ハルキゲニア01」は「スケボーに乗った王蟲」だと表現されているWEB記事も見つけた。「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲」だ。王蟲は人間が腐海や仲間を攻撃した際には何百、何千という集団で都市を襲い壊滅させ、人間からも腐海の主として畏怖される、まさに蟲の王様だ。

山中俊治さんが自費出版された「Projections of Function」その他参考資料多数。写真は清水行雄さん
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株式会社クリエイティブボックス(当時代表・澁江建男)リーディング・エッジ・デザイン(L.E.D.、代表 山中俊治氏)、fuRo(Future Robotics Technology Center:千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター、所長 古田貴之氏)三社
共同研究プロジェクトだ。

1 件のコメント:

  1. はじめまして、突然のコメント失礼致します。クリボに相方が勤めていた当時、澁江社長にはお世話になりました。現在はどちらで何をされているのか差し支えなければさらっと教えていただけますか?ふじわら

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