調査レポート "The Smart Grid in 2010: Market Segments, Applications and Industry Players"について紹介します。
グリーンテック分野--とくにスマートグリッド関連の話題では、シスコシステムズ(Cisco Systems)、IBM、オラクル(Oracle)、マイクロソフト(Microsoft)、インテル(Intel)、そしてグーグル(Google)などの大手プレーヤーの名前がよく登場してきます。
ただ、これらのプレーヤーが具体的にどうこの市場にアプローチしようとしているのか、あるいはそれほど馴染みのないグリーンテック分野の新興企業が市場全体のなかでどんな位置づけにあるのか。日々のニュースを追っているだけではなかなかわかりづらいかもしれません。そうした問題の解決につながる「フレームワーク」として、この"The Smart Grid in 2010"という調査レポートは大いに役立つ。
The Smart Grid in 2010: Market Segments, Applications and Industry Players (サマリーページ)
以下に目についた点をいつくか記してみます。
・スマートグリッドは「電力」「情報通信(インフラ)」「IT」という3つの産業分野が交わるところ(convergence)に位置する。
・エンド・トゥ・エンド(End-to-End)でスマートグリッドを実現するには、次の3つのレイヤーに関する専門知識が必要。
1.物理的な電力レイヤー(送電/配電)
2.データ送信・制御レイヤー(コミュニケーションとコントロール)
3.アプリケーションレイヤー(アプリケーションとサービス)
2.データ送信・制御レイヤー(コミュニケーションとコントロール)
3.アプリケーションレイヤー(アプリケーションとサービス)
これらのうち、1には発電、送電/配電、分散型発電と蓄電などが含まれる。また2には、LAN、WAN、FAN(Field Area Network)/AMI(Advanced Metering Infrastructure:先進型検針インフラ)、HAN(Home Area Network:ホームエリアネットワーク)などの要素が含まれ、FAN/AMIとHANはスマートメーターでつながれる。さらに、3についてはAMI、ディマンド・レスポンス、グリッド最適化、分散型発電・蓄電、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)やV2G(Vehcle to Grid)を使ったスマートな蓄電、将来のアプリケーションとサービスの各層に別れます。
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