2011年2月8日火曜日

マイクロEVが普及する近未来の世界。


セグウェイといえば、誰もが一度くらいは見たことがあるであろう、一人乗りEVだ。発明家のディーンケーメンを中心にして開発され、2001年に発表された。もうあれから10年ほどが経つのだと改めて思うと驚きだ。「人間の移動形態を変える革命的な製品」と絶賛されたセグウェイであるが、日本ではほとんど目にすることがない。その大きな理由は、日本国内の法律では、自動二輪車として分類され、それに基づくと安全基準を満たしていないと判断されるため、公道で走行することができないからだ。先進国でセグウェイが走れない国は日本と英国くらいという。このような背景から、日本では工場内の移動などに限定して、販売をおこなってきた。


世界では7万代が出荷されているセグウェイ、現在日本国内には、約1400台があると言われるが、上記のような理由から一般人が気軽に乗れるような場所はほとんどなかった。昨年12月15日から1月31日までは、関東初の虎ノ門に「SEGWAY TRIAL TOKYO」というサーキットが特設され、1000円で10分感の体験ができた。

これが終わってしまった2日後、新たな動きがあった。茨城県つくば市が、3年かかりで準備してきていた「つくばモビリティロボット実験特区」を内閣府に申請し、3月下旬には認定を受ける見込みがたったという。認可されれば、搭乗型移動支援ロボットという扱いでナンバープレートが付与され、公道を走ることができるようになる。産業技術総合研究所(つくば市)、セグウェイジャパン(横浜市)、日立製作所の3者による実証実験が、(1)つくばエクスプレスつくば駅を中心に、東西南北の大通に囲まれた南北2キロ・東西1キロの範囲内と筑波大キャンパス南部~洞峰公園を縦断するペデストリアンデッキ(遊歩道5・5キロ)(2)研究学園駅から半径約2キロの範囲で、幅3メートル以上の歩道にておこなわれる。

まだ公道をだれでもが自由に走れる、というには遠い道のりではあるが、少しずつ日本でも街中をセグウェイが往来するのを見れる日が近づいてきた。そうなってくると、セグウェイ以外の他社によるマイクロEVの開発が加速するであろう。これまでとはまったく異なる、従来の移動体と移動体を結ぶ、例えば飛行機を降りてからバスに乗るまでなどを結ぶ、新しい小さい移動体がたくさん出てくるようになるはずだ。

動画はSegwayの走行の様子。

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