三菱自動車の電気自動車i-MiEVyを蓄電池として使うことができるようになる。震災を受けての、「災害対応車」となるための改良である。専用の装置を開発し、今年度中の実装を目指すという。電気ポットでお湯をわかしたり、炊飯器で米を炊けるようにする。プラグインハイブリッドにも同様の機能を搭載して、来年度に発売の計画。
現行のi-MiEVは、電力使用量の比較的少ないパソコンなどでは、そのままで非常用電源として使用可能。しかし、震災復興のために被災地へEVを貸与したところ、もっと多くの種類の家電が使えたらもっと便利、という要望が多数あつまったため、今回の措置が考えられた。住宅全体の電源にすることは、まだ不可能だが、直接家電につないで使えるようには、今年度中に追加仕様として発売される予定。
トヨタ車も、ハイブリッド車を非常用電源として使えるように検討をはじめた。来年以降発売のPHVでは、家電に電気を供給できるようにする予定。現在、数台あるトヨタハイブリッドのラインナップの中で、エスティマハイブリッドのみ、1500ワットの充電機能が標準装備されている。これはキャンプ場などでの利用を想定してのものだが、震災の経験によって、同機能をプリウスにも追加することを決めた。
電気自動車はその圧倒的な充電容量がメリットで、ハイブリッド車は電池容量こそ少ないものの、ガソリンさえ入手できれば、どこでも充電できる点が強みだ。
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