2011年11月7日月曜日

テスラがメルセデスベンツにEVの技術提供


米のEVベンチャーTesla Motorsは2日、独ダイムラーの高級車ブランド「メルセデスベンツ」向けとして、EV用のバッテリー・モーターなどの基幹技術の提供をおこなうと発表した。テスラは既に、トヨタ自動車のスポーツ用多目的車への技術提供を決定済み。これまでダイムラーにはSmart向けとしてバッテリーの供給を試験的におこなっていたが、メルセデスベンツとなると、トヨタにつづく本格的なEVの技術外販となる。

メルセデスベンツが独自に開発してきたEV「MERCEDES SLS AMG E-CELL」を中心とするE-CELLの技術とどう合流していくかが気になるところ。詳細はまだ非公表だが、ネット経由で開いた決算発表会にてイーロン・マスクCEOが「年末ごろには明らかにできると思う」と語った。

ドイツのダイムラーやトヨタ自動車、パナソニックを株主に持つテスラの7~9月期決算は、売上高こそRoadsterの販売量増で前年同期比85%増の5700万ドルとなったが、純損益は前年同期の3400万ドルから6500万ドルと赤字幅が拡大した。しかし赤字の原因となった開発費などがかさんでいた新型高級セダン「model S」の来年発売分は既に完売。イーロン・マスクCEOは、「モデルSの販売が軌道に乗れば、2013年には黒字転換できるだろう」との見通しを示している。

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