バックトゥーザフューチャーでおなじみのデロリアンが、EVとなって30年のときを経て未来に帰ってくる!
1985年に制作放映され、公開当時全米で『フューチャー現象』と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットしたSF映画「Back to the Future」。劇中にて、ドクことエメット・ブラウン博士が、タイムマシンのベース車として採用したのが、自ら愛車として乗っていた、De Lorean DMC-12だ。ドクが改造のベースにした理由は、「ステンレスボディーがタイムマシンにとって都合がいい」ことと「見た目がかっこいい」こと。
当時米GMの副社長であったJohn Z De Loreanが、理想の車を作るためにGMを辞職し、1975年10月24日に独立して自ら設立したのがデロリアン・モーター・カンパニー(Delorean Motor Company Ltd. 、DMC)。長い開発期間を経て、1982年の会社解散までの間に登場した唯一のモデルが、DMC-12だった。イタリア人工業デザイナーのGiorgetto Giugiaroが「製造から何年経っても輝きを失わないクルマ」というコンセプトでデザインし、ロータス・カーズがメカニカル設計を請け負った。なんといっても特徴は、無塗装のステンレスボディだ。
マニアの多いカルトカー。伝説の名車。2月の記事「EVデロリアンと実証試験中のMINI Eの2ショット。」でもとりあげたように、日本EVクラブ広島支部の藤井智康氏を中心とした有志のグループがコンバートEV化をおこなっている。
しかし、今回のニュースは、倒産した旧DMC社の設備や商標を、1995年に引き継いだ新デロリアン・モーター・カンパニーのオーナーである起業家のStephen Wynne氏が、EVヴェンチャーのEpic EVと協力し、DMC-12を2013年までにEV化して生産するという話。基本デザインはほぼオリジナル通りだという。パワーはオリジナルの130馬力の二倍である260馬力、最高速度は時速200kmという。2013年の市販を目指し、開発中。価格は9万ドルから10万ドルの予定。
ただし上記のデロリアンEV化計画の方が書いているところによると、ステンレスボディーのクルマは、安全基準などの法改正により、アメリカでは新規登録ができないという。もちろん日本でも不可。外装がステンレスでなくなってしまうのか、それとも何か別の策があるのか。米EVデロリアンの2年後が待ち遠しい。そして、広島のデロリアンも「ならば私のEVデロリアンは単なるコンバートEVではない、皆さんに未来を感じていただけるようなEVにしたいですね。プランはすでに動いています。今後の「デロリアンEV化計画」にぜひご期待ください!」とのこと。こちらも期待大だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿